ウイスキーの種類 Types of Whisky

ウイスキーは、麦芽、大麦、ライ麦、小麦、トウモロコシなどの穀物を原料とし、
糖化・発酵・蒸留の工程を経て得られた原酒を木樽に入れて寝かせて造ります。
同じウイスキーでも国ごとに原料の穀物や製造方法が異なり、それぞれに特徴的な風味や味わいがあります。

  • Single Malt Whisky

    シングルモルトウイスキー

    大麦麦芽のみを使用したウイスキーを「モルトウイスキー」と呼びます。そして、モルトウイスキーの中でも、単一の蒸溜所で造られたものを「シングルモルトウイスキー」といいます。
  • Blended Whisky

    ブレンデッドウイスキー

    ブレンデッドウイスキーとは、モルトウイスキーの原酒とグレーンウイスキーの原酒をブレンドして造られるウイスキーのことです。
  • Single Grain Whisky

    シングルグレーンウイスキー

    シングルグレーンウイスキーは、トウモロコシ(コーン)やライ麦、小麦などの穀類を原料としたウイスキーです。シングルグレーンウイスキーとは、単一の蒸留所で造られたグレーンウイスキー のことです。

ウイスキーの産地 Whisky Regions

世界のウイスキーの生産地は、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の5カ国、とその他の生産地に分かれています。

ウイスキー関連用語 Glossary

  • 冷却濾過

    Chill Filtration

    樽で熟成したウイスキー原酒は、温度が低くなると溶け込んでいる香味成分の一部が飽和状態となって析出し白濁します。通常のウイスキー製品ではこれを防ぐために、原酒や製品を約0~5度まで冷却して濾過します。冷却濾過された状態を「Chillfiltered」といいます。冷却すると出てくる「濁り」の正体は蒸溜時や熟成中に樽から溶け出る脂肪酸、タンパク質、長鎖脂肪酸エステルなどです。

  • Wine legs(ワインの脚)

    Legs

    ワイングラスを振ることで、ウイスキーはグラスの壁に付着します。この時に残るワインの痕跡は「ワインの涙」または「Wine legs(ワインの脚)」と呼ばれます。ワインのアルコール濃度が低いほど、Wine legsは太くなります。ワインのアルコール濃度が高いほど、Wine legsは細くなり、Wine legsが早く失われるほど、ワインは軽やかになります。ウイスキーWine legsが失われる速度が遅いほど、ウイスキーはエステルが豊富で、濃厚なボディと豊かな香りを持っています。

  • カスクフィニッシュ

    Cask Finishing

    ウイスキーの熟成段階において、2つ以上のオーク樽を詰め替えて短期間だけ熟成させることは「カスクフィニッシュ」と呼ばれます。ウイスキーの風味は、70%が樽に由来していると言われています。カスクフィニッシュで使用する樽によって、全く異なるフレーバーを得られることがあり、リーズナブルな銘柄から高級ボトルまで幅広く採用されている製法となりました。

  • バレルプルーフ

    Barrel Proof

    バレル プルーフとは、加水して度数(プルーフ)調整を行なわず、オーク樽内で最高の熟成度に達した原酒をそのまま瓶詰めして出荷する事。そのため、ウイスキー本来のアルコール度数と風味が保たれています。

  • ピート

    Peat

    ピートは、植物が地中に長年蓄積し、長い年月と高温高圧の環境によって変化して形成されます。ピートは石炭と混ざった土のような香りを放ちます。ウイスキーの醸造工程では、大麦の過剰な発芽を抑えるため、ピートブロックを用いて麦芽を焙煎します。こうして、麦芽は独特のスモーキーな香りを豊かに醸し出します。最も有名なピーテッド香の強いウイスキーは、アイラ島で生産されるウイスキーです。